hummel×清水和也×RODA SHOES SESSION “AFTER TALK”

RODA谷口:さて、少し先の話にはなってしまいますが、今後のフットサルの展望についてお伺いできればと思います。世界大会が終わってからしばらく経過していますが、清水選手は既に切り替えて次へと取り組まれていると思います。実際に世界大会を経験した上での清水選手のフットサル観と言いますか、何か変わったものはありますか?

清水選手:やはり世界大会を振り返ってみると、個人的な力とチームとしての組織力という部分に関して、二面性があるなと感じています。個人的な力というのは各々がいる場所で伸ばすというのが大事ですし、それはFリーグであっても海外リーグであっても場所を問わずに、自分の最大限の力を出すということが大前提だなと改めて感じました。

そしてもう一つの組織力については、世界的に見ても日本代表はすごい組織力のあるチームだと思いますし、どの国も認めているんじゃないかなと思うんですが、そこからベスト8への壁を破っていくには、もっともっと個人の力でも打開できるレベルに達しないといけないと思っています。そういう意味ではピヴォのポジションだと、もっと得点を取れるようにならないといけないという明確な部分もあります。そして、最大限に個人の力を上げながら組織としての力を一体化する必要があると感じました。それはやはり、僕ら日本代表はまだまだ強くなれるという確信を得たというのもあります。次の世界大会もそうですが、アジア選手権も含めて、もっともっと成熟した形で日本代表に合流する必要があるなと思いました。

Fリーグもそうですし日本のフットサル界全体を見ても、若い選手が増えてきている良い部分があるので、次世代の日本代表にいくためにはどうすれば良いのかということを考える必要があると思います。

RODA谷口:実際、清水選手は直近のスペインリーグでも得点を取っていて、意識していることが結果にも繋がっていると思います。それはやはり努力の賜物なんだろうというのをヒシヒシと感じますし、さらに先を見ているんだなというのを感じます。

清水選手は既に次回の世界大会に向けて逆算して、既にこう動いていている、あるいは今後こう動いていこうというイメージは何かありますか?

清水選手:先を見据えて動くっていうのは非常に重要です。ですが展開を意識して次の世界大会に向けてどう動くかというのも、実際はまだまだ曖昧な部分が多いです。年内は世界大会後ということもあり日本代表での活動には限りがありますが、次の新しい日本代表に生まれ変わる時までには、前回の世界大会よりかは絶対に成長した姿でいなければならないと考えています。

まずこの一年のリーグ戦というところに全てを賭けようと思っています。そしてその先には世界大会への出場をかけたアジア選手権がありますし、そういうところでは自分自身はメンバーに選出されて、また違った立場になっていくんじゃないかなと思います。もちろんプレー面でもそうですけれども精神的な部分でも、もっともっと成熟していかなければと思っています。

世界大会で出た課題というのは自分のフットサル人生においても、永久に課題になってくる部分かなと思います。ですので、しっかりと自分自身と向き合って、一つ一つクリアしていくことが重要なんじゃないかなと考えています。
その先の大会を勝ち進んでいく中で、もちろん自分だけじゃやっていけないので、先ほど話した組織力について自分の中でも果たしてどういうチームになるのか、そういうイメージをどんどん共有をして、さらにレベルアップをしていければと思っています。

RODA谷口:先はあるけれども、まずは目の前の課題をクリアしていった先に世界大会が見えてくるということですね。

清水選手は先日の世界大会で、組織力を構築するためにチームの中でどういう立ち位置、あるいは役割を意識されていましたか?

清水選手:そうですね。結構、代表だと年上の選手が多く、僕が24歳で下から2番目ということもあるんですが、最年少の選手がもっとチームに馴染みやすい空気を作るっていうのもそうですし、年上の選手からもイジられイジリ返すっていう、和ませ役じゃないですけれども、そういうクッションのような役割をイメージしてやってました。ただ、それはあくまでもピッチ外の話で、ピッチ内ではエースになるっていうのを求めてプレーしていたので、そこはギャップと言いますか、比較的そういう役割に徹していこうとはしていました。

RODA谷口:なるほど!上手くオンとオフをメリハリつけながらも、それぞれの立場で切り替えながらやっているということですね。

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